今や聞かない日がないくらいメジャーになった言葉「パワハラ」ですが、まさか「夢の国」ディズニーランドでも起こっているとは…。
東京ディズニーランドの元従業員2人が運営会社に損害賠償を求めている訴訟について。個人的には、なんだかとてもショックでした。
パワハラを受けたキャストの女性は、上司に相談すればするほど、いじめがひどくなり、いじめはなくならなかったと話しています。
「君は心が弱い」などとも言われたそうですが、私自身ストレスで仕事を休職した際、上司に同じことを言われたことがあります。
精神的に追い詰められているときに「心が弱い」などといった否定の言葉をぶつけられると、本当に辛いです。当時、私も誰かにわかってもらいたくて相談しても「甘い」「自己管理できてない」と言われて終わりでした。
相談する場がない、理解してくれる人がいない、逃げ場がない、など、いくつかの要因が重なったときに心の病に発展することもあります。
もし、会社に相談できる環境がないなら、カウンセラーやセラピストなど専門家に話をすることで心が軽くなることもあります。
まずは、溜め込まないことが大切です!
現在、私は自分の経験も活かして、企業・法人様向けにメンタルヘルスやストレスケアの講演・研修などを行っていますが、「ハラスメント」「心の病」に関する問題は増え続けています。
大きな企業になればなるほど、目が行き届かない部分もあるかと思いますが、従業員の健康を守り、働きやすい環境をつくるのは会社の責任です。
何か問題が起こったときに企業にマイナスのイメージがついてしまうと、イメージダウンはもちろん、業績の悪化などにも繋がります。
まだまだ、メンタルヘルスやハラスメントに関する問題に何から取り組めばいいかわからないという企業も多いかと思いますが、
まずは、研修などを通じて問題に関する知識を深め、具体的な対処法を学ぶこと。そして、会社全体で意識を変えていくことが必要です。
ちなみに、TDR(オリエンタルランド)の企業理念は「自由でみずみずしい発想を原動力に すばらしい夢と感動 ひととしての喜び そしてやすらぎを提供します。」とのこと。(株式会社オリエンタルランド ホームページより)
ディズニーの世界観が大好きで働いている従業員のためにも、夢と感動を求めて全国から集まるお客様のためにも、今一度、企業理念を見直して、夢の国として再スタートしていただきたいものです。
TDLパワハラ訴訟「夢の国に未来はない」元キャストが悲痛の訴え
http://news.livedoor.com/article/detail/15588116/